引っ込み思案な恋心。-1st







「あー、マサのチーム、最後から2番目なんだな。しばらくかかりそうだなあ」






プログラム11番、むかで競争。





5人一組、男女混合のチームで、クラス別対抗なんだけど、この競技は3年生から始まるみたいで、1年は最後の方に出走するみたいだった。





「………」





どうしよう。



何をしゃべっていいのか、分からない。






3年生の先輩達のむかで競争の様子を見ながら、瀬川くんとの間に流れる気まずい空気をどうにかしようと思うけど、ただ迷ってばかりで何もできない。






瀬川くんも何故か黙ってむかで競争を見ていた。





周りは応援で騒がしくて仕方ないはずなのに、何で私と瀬川くんの周りだけ、静かな雰囲気が流れているんだろう…?










3年生の最後のチーム達が走り出した時、急に瀬川くんが私の方に向いてきた。





「……あのさ、杉田」



「な、何……?」





普段騒がしいぐらいによくしゃべる人が急に黙って、そしてまた話し出した時、どうしてこんなに大人びて見えるんだろう?












「杉田ってさ、………好きなヤツとかいるの?」



「………えっ!?」








好きなヤツ…って、好きな男子のこと!?





どうして瀬川くんがそんなこと私に……?





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