引っ込み思案な恋心。-1st





「そっかぁ、あゆにそんな辛いことがあったんだね」





4人ともお弁当をキレイに完食して、お弁当箱やらタッパーやらを片付け始めた。






さっきのあゆに起こった出来事をななっぺとあかねちゃんにも話したところで、一番最初に声を出したのはななっぺだった。





「でもさ〜、うちらに相談してくれても良かったのに」





そう言ったのは、あかねちゃん。





「ごめん。だってさ、私が先輩に恋してるとか、そんなガラじゃないでしょ」



「確かに、うちの女子の特攻隊長ですからねぇ〜」





さっきの仕返しと言わんばかりに、あかねちゃんはあゆに嫌味っぽいことを言っていた。





「もう、あかねちゃんもそんなこと言わない!あゆ、よく頑張ったよ。告れるだけでもすごいと思うよ」





ななっぺがそう言うと、私も続いた。





「そうだよ。私なんて、そんな勇気全然ないよ」






だって、今この時ですら、『瀬川くんが好き』だなんて口が裂けても言えない……。





< 156 / 243 >

この作品をシェア

pagetop