引っ込み思案な恋心。-1st
「第2位は、34個で1年1組、そして第1位は……38個で1年4組!!」
結果発表のアナウンスを聞いて、グラウンドの私達、そしてクラスの応援テントの中のクラスメイト達も一斉に『わーー!』と盛り上がった。
私も特に今まで話したことのない同じ玉入れ選手から、「杉田さん、やったね」などと話し掛けられた。
…体育祭ってすごいイベントだと思う。
午前中の障害物競争の時は違うクラスの子から話し掛けられたし、今もそれまで仲良くなかったクラスメイトから話し掛けられた。
みんなが一体になれるイベント。
きっと、普段の学校生活じゃ得られないものを得たような気がした。
「おー、杉田、お疲れー」
テントに帰ってくると、何故か瀬川くんが私を出迎えてくれた。
「あ…、瀬川くん」
…あれ?
あかねちゃん達はどこ行ったんだろう?
「多田達だろ?細井は4人5脚で並びに行ったけど、多田と馬場はトイレ行ってたぞ」
「あ、そうなんだ」
…というか、また瀬川くんと二人……!?
と思っていたら、瀬川くんの後ろから倉本くんの姿が見えた。
「よお、杉田。玉入れお疲れー」
「あ、倉本くん。…うん、お疲れ…」
さっき瀬川くんと二人って思った時、ちょっと緊張が走ったんだけど、倉本くんも一緒だと知った瞬間、何だか残念に思ってしまった。
……私、どうしたいんだろ…。