引っ込み思案な恋心。-1st
「まあアイツらが帰ってくるまで一緒に応援しようぜー」
「おっ、杉田も一緒?コイツと応援すると、スパルタ教育だから気を付けろよ」
「……どういう意味?」
倉本くんのスパルタの意味が、全く分からないんだけど……
「拓、自分の周りのヤツも巻き込んで大盛り上がりで応援してくるから!杉田、そんなキャラじゃないだろうし、気を付けろよってこと」
…ああ、そうなんだ……。
さっきの玉入れの時も、かなり気合い入れて応援してたもんね…。
「おい、マサ!何下らないこと吹き込んでんだよ?杉田には強要しないっつーの!」
「え?なんで?」
「…だってな……」
そう言いながら、瀬川くんはチラッと私の方を見てきた。
ドキッ。
その一瞬の視線に、私の鼓動が高鳴ってしまう。
瀬川くんが言葉を選んでいる間、何を言われるのか気になって、ますますドキドキしてしまった。
「だって、また多田に怒られるだろ!」
「え?私が何だって???」
瀬川くんの発言に『ええ〜』と心の中で落胆したその次の瞬間、後ろからあゆの声が聞こえてきた。
振り返ると、トイレから帰ってきたあゆとあかねちゃんが私の後ろに立っていた。
「まーーたアンタ達、柚に余計なこと言ってたね!?」
「いや、違うって!!」
「でも、強制的に応援させようとしてた……」
「強制的じゃねえよ、マサ!!」