悪魔に恋した私。



佐久間太一はわざと“ちゅっ“て音を立てて私の唇を離すと



「じゃあ俺はこれで失礼するわ

またな奈々佳♪」



鼻歌を歌いながら

ポチの肩を“ポンッポンッ“と二回叩き去って行った。




何なのアイツ…



佐久間太一が去って行く背中を唖然としながら見ていると



ポチに“グイッ“と腕を掴まれ部屋の中に無理矢理押し込まれた。



そのままキッチンまで行くと
流しの蛇口をひねり水を出し



「ちょっと!…んんー!!」



私の口をジャバジャバ洗いだした。
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