Promise at Christmas
「ちょっと未来?」

右手でやんわりと体を引き剥がし、未来の顔を見据える。


しかし溢れ出る涙を頬に流し、再び俺に抱きつきながら彼女は言った。

「違うの。あたしの好きなのは遥ちゃんなんだよ」


「そうなんだ…って、え?この場でそんな冗談…?未来?」

「勝手なことばかりしないでよ!好きになるだけならせて会えなくなるの?傍にいてよ…」

声を上げて泣きすがる未来。



突然の出来事に俺は目を見開く。


昨日まで未来は俺じゃない違う男が好きで…

それなのに今は俺が好き?


「…ど…うして…?」

未だに信じられなくて、震えた唇は声にならなかった。


すると未来は顔を上げ、泣き笑いのような顔で今度ははっきりとした口調で言った。

「遥ちゃんが好きなの」


告げられた言葉が何度も頭の中で繰り返される。

"遥ちゃんが好き"



絡み合う視線。

優しく抱きしめ返して未来の耳元に唇を寄せ、小さく呟く。

「俺も…好き」


2人で顔を見合わせ、微笑み合い、ごく自然に唇を重ねた。
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