僕の上司は彼女です。
そりゃそうだろう。
ある程度自分と自分の能力に自信がある奴が自信満々に履歴書を引っさげてくる。
逆に、名の知れた有名な社長に弟子入り志願する奴がまたくの無知なんて…よっぽどの身の程知らずか残念なぐらいの馬鹿かのどっちかだろう。
「そういう子達はね、社長に憧れてくるの。
自分の才能や力を社長の下で発揮したい!とか認められたい!ってね。
だから社長はわざと第一線から外すの。ショールームの店番や雑用として使うわ。
そしたらね、そのうち不満や後悔をもらしだすのの。
『こんなはずじゃなかった』『店番するためにここに入ったんじゃない!』って」
「そりゃぁ…そうだろうなぁ」
「でもちゃんと理由があるのよ?
社長はね、彼らに壁や挫折を味わって、そこから這上がる術を身につけてほしいの」