恋するキャンディ2私だけの甘々不良彼氏
当麻くんの口の中からフワリと漂ういい香り。


口の中にキャンディはもう残っていないけど、


口移しされた時のように残り香が伝わってくる。


当麻くんは唇を少し離し、至近距離で私を見つめたままフワリと柔らかい笑みを見せる。


「わかった?」


「うん。……バニラ? 棒付きキャンディのだよね」


当麻くんと空き教室で勉強する時に食べてもらっていた、恒例の棒付きキャンディのバニラ味と同じ味がした。


「アタリ」


「当麻くん、甘いの苦手なのに?」


「最近な、この甘ったるさがクセんなってきた」


……ふーん。どういう心境の変化なんだろ。


今までは、コーラとか塩キャラメルとか、レモン味だとかのサッパリ系しか食べなかったのに。


聞こうかどうか考えてると、当麻くんは私の唇に指をそっとあてがう。


「……コレと、同じ味」



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