蒲公英
Vergangenheit
河南子の両親に挨拶を済ませた。

僕の両親にも改めて紹介した。

結納も済ませた。

式まであと三ヶ月といったところだろうか。






河南子の家は田舎町の地主とかいうやつだ。

僕にはそのすごさがよくわからないが、たいそうな金持ちだということは知っている。

逆玉の輿などと噂されていた。

おかげですっかり恐縮しきった両親は終始頭を下げっぱなしだった。






だがもとはといえば、そのえらい地主の親父さんが僕を気にいって無理やり河南子と引き合わせたのだ。

多少はこっちだって頭を下げられるべきだと思う。






まぁそれはともかく、僕が親父さんと知り合ったのは町内会の若衆の集まりのときだった。

各部落の代表の話を聞き、恒例の飲み会に流れる。

実際参加したのはこれが初めてだったけど。
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