蒲公英
彼らも近々結婚が決まっているのだ。

ブーケを受け取るのにこれ以上の適役はいない。

まるでふたりの幸せを保障するみたいに、ブーケは美しく彼らを彩った。






「幸せにしてやるよ」






思わず呟いた大樹。

あかりが泣いて大樹に抱きつき、注目を奪われた主役の僕たちはそっと微笑みを交わした。






「いいなぁ。私もほしかったな」

「バカ。誰かと再婚する気かよ?」











「ちがうよ。生まれてくる赤ちゃんの幸せを祈って」











「…は?お前…、まさか、できたの?」

「うん」






その隣では春日がいきなりの大暴露。

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