空き瓶ロマンス
しかし、紙は何となく見覚えのある藁半紙だった。
しげしげと見つめてから、はて? と紙を裏返してみた。
思った通り――その紙は、学校で配られたプリントだった。
しかも、保護者に返事を貰うタイプのものだ。
間違いなく、こんなに簡単に、メモ代わりに使っていいものではなかった。
どうする気だろう。
「あいつめ……」
頭では冷静にあれこれと考えられるのに、何故か笑いがこみ上げてきた。
法律上では他人である、倫子の双子の弟。
自由で無責任な彼は、しかしどこか刹那的で、学校においてはかなりの問題児だった。
「知らんぞ、まったく……」