年下の王様
お風呂から出たら壁を背もたれにしてベッドの上。



テレビを見てる斗和に寄り掛かってたら眠くなっちゃった…。



モヤモヤ解消してないのになぁ…。



「ねぇ斗和…」

「ん~?」

「あたしだけ?」

「んー…」

「好き?」

「うるさい、陽菜」

「うるさくない。斗和の愛情が感じられない」

「スゲー尽くしてる。頭ん中で」



妄想で尽くしてもダメじゃん…。



あたしは態度にしてもらいたいのにぃ~…。



「俺といんのに不安?」

「その聞き方卑怯。斗和ってズルい」

「そうか?俺的にこれでもいっぱいいっぱい。今だに陽菜をどうしたらいいかわかんねぇし」

「なんで?」

「甘えさせたいとか甘えたいって思っても頭ん中で自己解決させちゃうっぽい」



斗和ってすごく頭で考える人…。



本能じゃなく理性で生きてるような感じ…。



「毎日好きって言ってくれたら不安になんないけどな」

「それは恥ずかしいからムリ。ってかバカか」



クールな人だなぁ…。



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