年下の王様
崩したくなる。



斗和の壁みたいなモノ。



もっとあたしに溺れてよ。



人格が変わるくらい。




「シよ」

「は!?なんで!?」

「そんな気分」

「妙に大人発言…。陽菜っぽくねぇ」

「体だけでも繋がってたいなぁとか思っただけ」

「自虐的だな…。今日はやめとく。お前が不安なら余計」



そう言って抱きしめられた…。



あっ、コレが斗和の愛情表現かも…。



優しい抱きしめ方…。



「好きだよ…」

「知ってる。いつも…ごめん。いろいろと…」

「大好き…」



なんか満たされちゃったかも…。



斗和にも弱いとことか、情けないとこもあるんだと思うし。



言いたいこととか、やりたいことを頭の中で解決するのは斗和なりの我慢?



そう思うとなんか愛しい…。



目には見えなくとも強がってたりするのかな…。



「寝よ?」

「ん、陽菜こっち」

「狭いね」

「そのかわり近いじゃん」

「へへっ!!」

「やっと笑った。あぁぁぁぁ~…。カワイイ…」



あたし…死んじゃうっ!!



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