年下の王様
目が覚めたら珍しく斗和がキッチンに立ってた。



あたしのシュシュで髪結んでる…。



スタイルいいなぁ…。



「陽菜~、起きろ!!」

「起きてるよ!!おはよっ!!」

「メシ食えメシ。俺食ったら帰るから」

「斗和のご飯!!急になんで?」

「お前の料理は味がないから」



ぶぅ~…。



昨日優しかったからそのまま継続されてるのかと思って期待したのに…。



だけどやっぱり美味しそう…。



「うまぁい!!斗和、天才だよ!!」

「お前のと比べたらな」

「ひっどぉ!!頑張ってるのに!!」

「はいはい、早く食えよ」



どっちが年上かわかんない…。



でも幸せな朝…。



モヤモヤ晴れたかも…。



「なんで帰るの?」

「エミリーが観光したいって」

「またエミリー…」

「ヤキモチか?」

「浮気しないでね…」

「しねぇから。俺は陽菜だけだよ…愛してる。とか言ってほしいんだよな?」

「今の言い方、愛を全く感じませんけど…」

「どうでもいいから早く食えって」



やっぱりモヤモヤ病っ!!



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