年下の王様
その日、理事長から電話が来た。



「受け入れてくれるって。だけど平気?」

「大丈夫ですよ。戻った時にはきっと理事長の力になれると思います」

「じゃあ俺からもよろしくお願いします」

「本当にすみません…。全部頼ってしまって…」

「別にいいんだけどさ、アイツがなんて言うか…」



急いで決めたあたしの決断。



斗和にはまだ言わない。



あたしの決意が揺らぎそうだから…。



それに、逃げるわけじゃないよ。



ちゃんと学んで、ちゃんと身につけて来る。



それに1度してみたかったの、海外に住むって。



結婚したら無理だしね?



理事長と電話を切ってからお母さんに電話した。



「どうかしたか?」

「1年、アメリカで勉強して来ることにした」

「は?急に?仕事はいいのか?」

「学校の姉妹校で受け入れてくれるみたいで。だから行って来ていい?」

「昔の夢だったしな、アメリカに住むの。陽菜、英語話せんのか?」



お母さん、あたしって一応英語教えてるんだけどなぁ…。



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