夢の彼方
「―――だから安心とも限らない」


「え?」


「あんた、自分が一応芸能人だって自覚ある?」


呆れたようなその言葉に。


わたしはちょっとむっとして顔をしかめた。


「あるよ」


「それはよかった。俺はあんたのマネージャーだ。ついて行くのは当然だろう」


「ああ、やっぱり!君、こないだドラマに出てただろう!」


突然大きな声で話しかけられ、びっくりする。


「いやあ、こんなところで会えるなんて感激だな。握手してもらえるかな?」


にこにこと笑いながら手を差し出したのは、瑠加のクラスメイトの男の子の父親だった。


体格のいい白人で、にこにこと温和そうな笑顔でわたしを見つめていた。


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