夢の彼方
「すごい―――」


「でか・・・・」


「ここに住めるの!?」


子供たち3人も、驚きに目を見開き、目の前の家を見上げていた・・・・。


外装は全体的にパステルピンク。


三角の屋根はチョコレート色で、本当のチョコレートの様なタイルが張り付けられている。


大きくて半円形の可愛らしい窓にはレースのカーテンが掛けられ、入口の扉もチョコレートのようなかわいらしい形で、家

の前には色とりどりの花が植えられていた。


「中に入ってみよう」


ルークに促され、わたしたちは家の中へ。


家の中も広く、パステルカラーの壁に囲まれた部屋の数々と広いキッチン、それから明るいグリーンの皮張りのソファーが

並べられた広々としたリビングルーム。


最新型の大画面テレビに木目の美しい食器棚に大容量の冷蔵庫。


そのリビングからは家の裏側にある庭へ出られるようになっていて、その庭もきれいな芝生が敷き詰められ、花壇には色と

りどりの花、そのままティータイムを楽しめるようなテーブルセットが3つならべられていても十分すぎるほどの広さ。


「―――サッカーができそうだね」


と、瑠加が呟いたほど。


子供部屋は全部で3つ。


そのどれも可愛いパステルカラーの壁紙が貼られた明るい部屋で、ベッドや勉強机が置かれてもまだ十分遊べるスペースの

ある部屋。


それからわたし用の部屋はまたきれいなベビーピンクの壁紙で、たくさんの本が収納できる本棚とパソコン用の広いデスク

もあり、1人で使うにはもったいないほどの豪華な部屋だった。


さらに客室が3つと衣装部屋、びっくりするほど広いバスルームにこれまた広いトイレ。


それから、庭にはここにまた4人住めるんじゃないかと思えるようなおしゃれで大きな物置小屋があったのだった・・・・

・。
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