紙ヒコーキ~君に届け
「うん…美味い」
屋上で俺達は買ったパンを食べている。
焼きそばパンはやっぱ美味い。
「なぁ流星。お前彼女作らねーの?」
裕弥の突然な言葉に何かが苦しくなった
何言ってんだコイツは…
「いらねー。てか出来ねーだろうよ。お前は?」
裕弥の顔がニヤリと笑う
まさかコイツ!?
「現在、裕弥君は片思い中です!」
「キモ」
「ひどくね?」
「いやいや、事実ですから」
焦った。
彼女いるのかと思ったじゃねぇか。
「って、まじ?片思い?お前が?」
「悪いかよ?」
「誰にだよ?」
顔を逸らして顔を赤らめる裕弥。
マジで気持ち悪い野郎だった。
「D組の…坂口…」
隣のクラスの坂口?
あぁ。
あのちょいと可愛い童顔の…
「ってお前ロリコンかよっ!?」
「誰がロリコンじゃい!!」
まさか裕弥にも好きな人がいるのかよ
仕方ない…応援くらいしてやるか。
そう思っていると丁度チャイムが鳴り
俺達は教室に戻った。