幼なじみ
「あ、涼。ありがと。部屋汚かったでしょ?ごめんね」
「俺の部屋より百倍ましだよ」
「あははっ!涼の部屋は昔から汚いもんね」
優衣の笑顔はいつもの笑顔。
でも俺は気づいてるよ?
目が少し赤いこと。
さっきまで一人泣いてたこと。
あえて言わない。
だって優衣ががんばってんだもん。
優衣の努力、全部俺が理解してやる。
でも無理したらぜってーゆるさねぇ。
「ね、涼。キスして?」
「ん?しょーがねぇな」
優衣の小さな唇にそっと口付けする。
「あと何回できると思う?」
「そうだなぁ...90歳まで生きるとして...一万回?」
「長生きしすぎーっ」
おっきな笑顔で笑う優衣につられて笑う。
ほんとは怖くてたまらない。
優衣が必死でがんばってんのに俺がこんなんでどうするんだよ。
ってとことん自分が嫌いになる。
信じるしかないんだよ
優衣はきっとよくなる。