【完】とわの風、青空の君。
時が経ち・・・私は空の写真をとり続けている。
忘れられないんだ、キュウちゃんが。
あの時の想いは変わらないのに、私はあの時とは変わってしまった。
私は写真部の顧問として、部員達にアドバイスをする立場となった。
「深山先生は、どうして空の写真を撮り続けているんですか?」
私は写真部の大槻(おおつき)りんという生徒に、こんな質問をされた。
「・・・・・・こんなこと生徒に言うのってどうかと思うけど・・・・・・」
私は少しためらったが、正直に自分の気持ちを打ち明けた。
「好きな人が忘れられないからなの」
私は、その場に腰を下ろして座り、野球部の練習を眺めた。
りんも私の隣に座った。
「空はね、私が好きな人の代わりなの。りんは代わりじゃなく、本当に好きなもの見つけてね」
私はりんの手を、キュウちゃんの手を握りしめた時のように、キュっと握りしめた。
忘れられないんだ、キュウちゃんが。
あの時の想いは変わらないのに、私はあの時とは変わってしまった。
私は写真部の顧問として、部員達にアドバイスをする立場となった。
「深山先生は、どうして空の写真を撮り続けているんですか?」
私は写真部の大槻(おおつき)りんという生徒に、こんな質問をされた。
「・・・・・・こんなこと生徒に言うのってどうかと思うけど・・・・・・」
私は少しためらったが、正直に自分の気持ちを打ち明けた。
「好きな人が忘れられないからなの」
私は、その場に腰を下ろして座り、野球部の練習を眺めた。
りんも私の隣に座った。
「空はね、私が好きな人の代わりなの。りんは代わりじゃなく、本当に好きなもの見つけてね」
私はりんの手を、キュウちゃんの手を握りしめた時のように、キュっと握りしめた。