眠る心
貴方の深い声・・・

聞こえる?

『この騒動が治まったら
 
 結婚しよう』

記憶を失わなければ

私は、柊雨さん・・・

貴方と、結婚するはずだった。

大好きな、紫季先生に

『結婚しよう』と言われて

躊躇する私・・・

そんな私が、貴方とは
結婚を誓い合った・・・

それが、どれだけ重大な事か
私は今、分かった。

私は、ただ、貴方に憧れて

貴方を好きだっただけじゃない

記憶を失くす前の私は

貴方を心から愛していた。

だから、貴方と結婚しようと
していた。

私は今、大切な事に
気づいたような気がする。

大切なこと・・・


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