眠る心
貴方の想いなど

私は何も知らずにいた・・・

私は、病室で紫季先生と
二人きり

昨日、先生が食べた夕食の
おかずの話をしていた。
 
「そんな、コンビニの
 パンだけなんて駄目ですよ
  
 だから、シキ先生は
 そんなに
 細い腕をしてるんですよ」
 
私は、つい紫季先生の細い腕に
触れてしまい、頬を赤らめた。
 
紫季先生と過ごす時間は
とても楽しく、穏やかで
居心地が良く、ありのままの
自分の姿で居られた。
 
先生と楽しげに会話をする
凪子の元気な声を聞きながら
病室のドアを開ける繭子。

彼女が入室すると
そこには額のカーゼが外された
いつもの凪子の姿があった。
< 23 / 236 >

この作品をシェア

pagetop