エングラム



「自分が恋してる人が一番可愛いに決まってる」

シイもユウもそれに肯定した。

まぁ私もシイが世界一格好良く見えるもんなと静かに納得した。

そう思った途端に、ばっちりとシイと目が合った。

彼は口元を手で隠していたから──照れてる、と笑ってしまいそうになった。

「さぁさぁ次の曲いくよーっ!」

亜麻色を揺らして、ケイが言った。



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