千夜を越えて



-池田屋





「--といったような内容で進める」




「桂さん、いよいよですね」








池田屋の一室。

長州浪士は、刻一刻と迫る騒動に気付くはずもなく、会合を開いている。






ザザッ-





(外から足音?)


桂は、外に人の気配を感じた。





「すまない。ちょっと厠へ」


そう言って、彼は席を立った。


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