幼なじみは年の差7歳【完全版】
…いつものように始まる授業。
先生が黒板に何かを書いてみんながそれを書き写す。
私もいつもと同じ…ようにしてるつもりだけど、実際は全く違った。
ノートは上手く取れないし、先生の話だって全然頭に入ってこない。
朝のことばかり…良明くんのことばかり考えてしまう。
「何かあった」と、麻実ちゃんに気付かれてしまった。
「どうしたの?朝、何か言われたの?」
気付いたらもうお昼休み。
結局朝ご飯食べ損ねたな…と、山のようにある食べ物を見て思い出す。
一人では多すぎるそれらを、麻実ちゃんと分け合いながら食べる。
「…あのね、告白されちゃったんだ」
麻実ちゃんになら話してもいいかな…一人で考えてても仕方ないし。
朝のことを、良明くんに言われたセリフを頭に浮かべながら話していく。
「…俺と付き合わない?だって」
名前も知らなかった男の子。
でも向こうは私の名前を知っていて、そして告白してきた。
ちょっとだけ…ううん、かなり戸惑ってる。
「…遊ばれただけじゃない?」
「やっぱりそうなのかなぁ…」
確かに良明くんはフリョーっぽい感じだった。
「染めてます」ってバレバレの髪に、首元で光るシルバーアクセサリー。
制服もかなり着崩していて、かなり遊んでそう…。
「それにあいつは…」
「え?」
麻実ちゃん、良明くんのこと知ってる…?
確かに麻実ちゃんはほとんどの人と仲が良いから…私よりは良明くんのこと知ってる、よね。
…それは良いんだけど、何かを言いかけて固まってしまった。
麻実ちゃんの視線は私の背後。ゆっくり振り向くと…。
「ぎゃっ」
と、小さな悲鳴を上げてしまった。
だって、すぐ目の前に誰かの顔…それが良明くんだと気付くのに2秒ほどかかった。
「キスしちゃいそうだったね」
ケタケタと笑う良明くんに、麻実ちゃんは小さなため息をついた。