幼なじみは年の差7歳【完全版】
ボボッと顔が赤くなる。
本当に、キスしちゃいそうな距離だった…。
多分わざと腰を曲げて、その距離で私が振り向くのを待ってたんだ。
同じように教室で昼休みを過ごす男子たちが少し笑ってる。
(やっぱり、遊ばれてる…)
良明くんは、罰ゲームか何かで私に話しかけてきた。そう思った。
みんなの視線を感じて更に顔が赤くなる…。
「良明、いい加減にしなよ?」
麻実ちゃんの言葉に良明くんは笑って答える。
「相変わらず化粧濃いなぁお前は」
「大きなお世話」
…二人は、やっぱり知り合いだったんだ。
麻実ちゃんは良明くんのこと呼び捨てにしてるし、良明くんも…仲良さそうに話してる。
麻実ちゃんって、本当にみんなと仲が良いんだ。
男子と気軽に話せるのは、ちょっとだけ羨ましいかも。
「今さぁ食事中なんだけど。なんかあるなら後にしてくれない?」
苛立った様子の麻実ちゃん。確実に怒ってる…。
だけど良明くんは麻実ちゃんのそんな様子なんて全く気にしてない感じで私を見た。
「また来るね」
優しそうな笑顔。すぐ目の前にある顔にまた鼓動が速くなる。
本当に、キスされちゃいそうな距離…。
「よ・し・あ・き?」
「はいはい今出てくよ。うるさい女だなぁ」
麻実ちゃんにベッと舌を出し、ドアに向かう良明くん。
それからもう一度私を見て笑い、手を振って行ってしまった。