幼なじみは年の差7歳【完全版】
……。
そして、翌日。
カバンに宿題を詰め込み家を出、図書館までの道のりをただひたすら進む。
麻実ちゃんと話そう。今はそれだけを思っていた。
「みーわっ!おはよ!」
「麻実ちゃん!」
後少しで図書館、と言う時。
麻実ちゃんが電信柱に寄りかかって待っていた。
「麻実ちゃんあのねっ…話があって…!」
「ちょ、どうしたの突然」
ずいずいと迫る私に麻実ちゃんは引き気味だ。
それでも、気にせず話し出す。
暑い日差しの中、立ち止まったまま私たちはそこに居る。
――私の話を真剣に聞く麻実ちゃんは、汗を拭った後に笑った。
「――…冬馬さんの言う通りだよ。
今、好き同士ならそれでいいじゃん。過去は過去だよ」
そうなのかな?
でも…冬馬兄ちゃんの過去が気になっちゃうよ。
受け止められない私は、心が狭いのかな…。
悩む私に麻実ちゃんは歩き出してから言う。
「冬馬さんに過去があるように私にだって過去はある。良明にだって過去はある。
過去は変えることが出来ないんだもん、受け止めるしかないよ。
美和にとったらツラいことかもしれないけど、美和が受け止めてくれなかったら冬馬さんだってツラいはずだよ」
…ツラくても、受け止める。
それが答え…なのかな?
冬馬兄ちゃんの過去を受け止めて、今まで通り話していく。
そうすることが一番いいのかな?
イマイチわからないまま、図書館へと到着する。