幼なじみは年の差7歳【完全版】


既に宿題を始めてる良明くんは私を見て微笑む。
それから麻実ちゃんを見て、宿題を指差した。


「なぁ、ちょっと。
これって計算合ってる?」

「ん?えーっと…多分平気」


良明くんの向かい側に座った麻実ちゃんは身を乗り出して覗き込む。
二人の距離がグッと縮まるけれど、良明くんは宿題に目を向けたまま気にしていないみたい。
そんな良明くんを麻実ちゃんは少しだけ見つめ、それから体を戻した。


「…正直、高校生になってまで宿題とかやりたくないよなぁ。
だいたいこんなの社会に出たら使わないっしょ?」


良明くんは下を向いたまま呟き、小さなため息をついた。


「そうかもしれないけど、休み明けのテスト範囲ここでしょ?
だからやるしかないよ」

「あーテスト。忘れてた…なんで思い出させんだよ」


…なーんて二人が話してるのを聞きながら、私も残ってる宿題に取りかかる。

昨日、メールで誘われたから来たけれど…良明くんは麻実ちゃんと二人で宿題をするはずだった。と思う。
良明くんは、“好きになってもらえるよう努力する”と言ったから麻実ちゃんを誘ったのかな?

それとも…もしかしたら良明くんは、麻実ちゃんのことが好き?


(…良明くんって、あんまり顔に出ない人だからなぁ…。
ハッキリ言う時は言うけど、それが本音かどうかは正直わからないし)


…でも、
麻実ちゃんと話す良明くんは楽しそうに笑ってる。
だから多分、良明くんは麻実ちゃんのことが好き。

その「好き」がどの程度の「好き」なのか、私にはわからないけれど。
< 153 / 278 >

この作品をシェア

pagetop