幼なじみは年の差7歳【完全版】
「…ところで、」
と、良明くんが麻実ちゃんを見る。
声をかけられた麻実ちゃんは顔を上げて良明くんを見、それから首を傾げた。
「なに、どうしたの?」
「いや…昼飯どうすんの?
俺さ、朝から何も食べてないんだけど」
時計は10時半を少し回ったところだから、まだ30分くらいしか経ってない。
でも、良明くんは朝ご飯も食べてないみたいだから…少し疲れた顔してる。
「ご飯食べに行くのはいいけど、その後どうするの?
図書館から一番近いファミレスでも結構遠いじゃん。
またここに戻るのって、ちょっとしんどいんじゃない?」
図書館の周りに住宅はあるけれど飲食店は無くて、一番近いコンビニでも歩いて20分はかかる。
麻実ちゃんはそれを良明くんに言い、良明くんは少し考えた後にニヤリと笑った。
「どっかで遊ぶ?」
………。
なんて言うか、予想出来た答えだった。
それを聞いた麻実ちゃんも予想出来ていたみたいで、大きなため息をついた。
「良明ってほんと馬鹿」
「あ?なんだよ、ちょっとした冗談じゃん」
片付けを始める良明くんは言葉を続ける。
「続きはウチでやろうぜ」
ウチって…もしかして良明くんのお家?
確認を取る前に良明くんは歩き出し、私と麻実ちゃんは顔を見合わせた後にその姿を追った。