幼なじみは年の差7歳【完全版】


…外に出ると、やっぱり日差しが痛い。
良明くんは深々と帽子をかぶって歩き出し、私たちはただそれを追うだけ。
良明くんとの会話はなく、少し距離を取りながら歩き続ける。


「…良明ってさ、何考えてるのかわかんないよね」

「…うん、そうかも…」


ひそひそ、っと喋る私たちを気にすることなく良明くんは進んでいく。


しばらくそんな状態が続き、ファミレスが見えた時にようやく振り返った。


「ファミレスで良かった?」

「あ、うん大丈夫」

「そ。んで、あれが俺の家」


ファミレスの目と鼻の先、新しめな一軒家を指差して良明くんは笑った。


「片付けてくるから、二人は先に行ってて」


そう言い残し、小走りで家の中に消えていった。
私と麻実ちゃんはまた顔を見合わせて、それから良明くんの家を見た。


「…立派な家だね。ウチはアパートだから、ちょっと羨ましいかも」


呟く麻実ちゃんは静かに歩き出し、私はその後ろで同じように歩き出す。
…本当に立派な家。
外壁があまり汚れていないから新築なのかもしれない。
私の家も一軒家だけど、築20年近くになるからやっぱり少し羨ましく感じる。


外は暑いけど店の中は冷房が効いていて少し寒いくらいかも。
窓際の席に案内され、とりあえずドリンクバーを頼むことにした。


「…冬馬さんと、大丈夫そう?」


席についてすぐ、麻実ちゃんが私を見る。
< 155 / 278 >

この作品をシェア

pagetop