幼なじみは年の差7歳【完全版】
…外に出ると、やっぱり日差しが痛い。
良明くんは深々と帽子をかぶって歩き出し、私たちはただそれを追うだけ。
良明くんとの会話はなく、少し距離を取りながら歩き続ける。
「…良明ってさ、何考えてるのかわかんないよね」
「…うん、そうかも…」
ひそひそ、っと喋る私たちを気にすることなく良明くんは進んでいく。
しばらくそんな状態が続き、ファミレスが見えた時にようやく振り返った。
「ファミレスで良かった?」
「あ、うん大丈夫」
「そ。んで、あれが俺の家」
ファミレスの目と鼻の先、新しめな一軒家を指差して良明くんは笑った。
「片付けてくるから、二人は先に行ってて」
そう言い残し、小走りで家の中に消えていった。
私と麻実ちゃんはまた顔を見合わせて、それから良明くんの家を見た。
「…立派な家だね。ウチはアパートだから、ちょっと羨ましいかも」
呟く麻実ちゃんは静かに歩き出し、私はその後ろで同じように歩き出す。
…本当に立派な家。
外壁があまり汚れていないから新築なのかもしれない。
私の家も一軒家だけど、築20年近くになるからやっぱり少し羨ましく感じる。
外は暑いけど店の中は冷房が効いていて少し寒いくらいかも。
窓際の席に案内され、とりあえずドリンクバーを頼むことにした。
「…冬馬さんと、大丈夫そう?」
席についてすぐ、麻実ちゃんが私を見る。