幼なじみは年の差7歳【完全版】
…良明くんと付き合い始めた私は、麻実ちゃんと話す時間が減っていた。
お互いがお互いを避けているような、そんな状態だった6月。
麻実ちゃんへプレゼントを贈ろうかどうか考えているうちに誕生日は過ぎてしまった。
「…6月、11日」
「え、同じ6月?
なんで黙ってたんだよ」
「…別に言わなくてもいいことじゃん」
…麻実ちゃんも6月の状態を思い出しているみたいで、多くは語らず宿題に目を戻した。
だけど良明くんは言葉を続ける。
「…なぁ、今度の土曜か日曜にみんなで出かけない?冬馬さんも誘ってさ」
「…なんで?」
「美和ちゃんの誕生日祝い。と、ついでにお前の過ぎ去った誕生日祝い」
良明くんの言葉に麻実ちゃんは顔を上げて、何かを言おうとしたけれどそのまま何も言わずに私を見る。
「…まぁ、いいけどね」
そんな言葉を残し、麻実ちゃんは再び宿題に目を戻した。
「美和ちゃん、冬馬さんに大丈夫か聞いておいてくれる?
」
「あ、うん…」
冬馬兄ちゃんへの連絡…。
まだ気持ちの整理が出来ていない私を見て、良明くんは笑った。
「大丈夫だよ」
…何を根拠に「大丈夫」と言っているんだろう?
…わからないままだけど、頷いた後に携帯を開いた。