幼なじみは年の差7歳【完全版】
少し離れたところに居る美和ちゃんは、麻実と楽しそうに笑ってる。
それが本当の笑顔なのかはわからないけども…確かに笑ってる。
「二人は、別れるんですか?」
「多分そうなるね」
グラスに入ったワインを飲みきり、俺を見る。
「ひたすら仕事して、出来るだけ早く戻ろうと思ってる。
その時、美和に恋人が居るとしてもね」
…別れることなく過ごすつもりは無いのかな?
遠くに居たって励まし合うことが出来る。笑い合うことが出来る。
「…あまり無理はしないでください。
病気とかなったら、俺たちみんなすげー心配する」
「ん」
…だけど、言えなかった。
「遠くに居たって」なんて言葉…離れることを決めた二人には言えなかった。
「ありがとう、良明くん」
冬馬さんは少し寂しそうな顔をしたけれど、遠くに居る美和ちゃんを見て微笑む。
「美和を、一人にはしたくなかった」
そう言った冬馬さんは、凄く悔しそうだった。