依存~愛しいキミの手~
「美香、ヘルプ指名ありがとな。おじゃましまーす」


たれ目で、えくぼのできた笑顔が優しい印象だった。


圭介とは違った綺麗さのある顔…。


ホストって本当みんな整った顔してるんだな。


そんなことを考えながら、向かいの丸椅子に腰かける様子を見ていた。


「りょうちゃん遅ーい!」


「俺だって一応指名入ってんだよ(笑)」


そう謙虚な言葉で笑っていたが、廊下のピラミッド型に並んである写真の1番上にいたのを覚えてる。


多分、この人がこの店のナンバーワンなんだ…。


それは、写真が並んでいなくても分かったはず。オーラも華やかさも他のホストとは別格だった。


「違う席から見てたんだけど、あんな距離感ない圭介見たの初めてで驚いてたんだ」


「やっぱりょうちゃんもそう思う!?」


美香が手に持ったポッキーをりょうちゃんに向けながら言った。


私は何て答えればいいのか分からず、返事の代わりにグラスの中に残るビールを一気に飲み込んだ。
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