3番目の高度合成数。-年下のキミと-
「可愛いポニーテールの子でした」

 あまり暴露するのも可哀想かと思い、少し声のトーンを落として話す。



「あー、あいつポニーテールが好きなのか」

 何かを思い出すようにマスターが上を向いた。

 マスター、まったく声のトーン下げてないし。


「大志の彼女って見るたびに顔は違うんだけど、みんなポニーテールだ……」



 ガッシャーン!!!



 後ろから、けたたましい音が鳴り響いた!


 振り返ると、背中を向けている大志くんの足元に、トレーから落ちたらしい角砂糖の残骸が散らばっている。


「大丈夫!?」

 慌てて立ち上がろうとするとマスターに、いいからいいから、と止められた。
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