∫hiRo 〜雨の向こうで僕が思うこと〜
 

 咲いたばかりの桜の花びらが、風に吹かれて僕の鼻先をかすめる。

「きっとここでショコラに会ったことも、シロに会ったこともオバサンに会ったことも、これからずっと繋がってゆくのかもしれないな」

僕は少しロマンチックな気持ちになった。


 
 不意に、今日そっと追いかけたショコラの後ろ姿を思い出す。

「ショコラ、僕のことをそろそろ信用してくれないかな」






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