ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~
これは――
煌との絆なのだろうか。
なんてあっけない
無情すぎる最後。
あたし達は、こんなに薄い関係だったのか。
泣いてる暇はない。
絶対、玲くんを、弥生を助けるんだ。
だけど――
どうしたらいい?
「随分とお困りだね、お姫サマ。
ぎゃははははは!」
待ち兼ねていたかのようなタイミングで、苛つくような声が響いた。
金の髪。
金の瞳。
白い…服。
そして手には…鉤爪(かぎづめ)。
「……道化師(ジョーカー)?」
震える唇は――
忌まわしき名を紡いだ。