ひめがたり~いばら姫に真紅の薔薇を~

 

「玲くん……どうしたの?」




判れよ。

判ってくれよ。



僕がどんな気持ちなのか。

どんなに君好きなのか。



どんな想いで――

長年、君を見つめてきたのか。



どんな眼差しで――

美しく成長して行く君を見つめていたのか。



本当の"僕"を、


君は望んでくれるんだろう?




どんなに…


"男"として見て欲しいか。



どんなに…


自分のものだと公言出来る櫂が羨ましかったか。




芹霞。


僕の腕の中で、少しでも僕の想いを感じて。



少しでも――

僕だけを考えていて。


僕だけを感じていて。




僕だって"男"だ。


"男"なんだよ――?







芹霞。






僕のものになってよ。




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