青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
空兎が指差す先は、右手側にある五百メートルに渡るドブ川だ。金網のフェンスが仙太やクヲンの肩ぐらいまでの高さで、クヲンはそれに肘をかけて目標物に親指を向けている。
仙太がその指の指し示す方向を見ると、何か黒いモノが汚水に浮いているのが確認できた。
「あれは………」
仙太は目を凝らす。汚水を吸ったことで特徴的な形は失われつつあるが、大きな縁を持ち、山のような形をした帽子。
魔法使いが使うようなトンガリハットだ。
「あれって、セレビアさんのかな!?」
興奮した空兎の表情がパァッと明るくなる。今は鞄のマスコットになっているキィも嬉しそうだ。
「確かめてみる必要があるな」
「でも、取りにいくわけにも───」
仙太が全てを言い終わる前に、クヲンの背に白い、白鳥のような翼が生える。仙太の血の気がサーッと引いた。
「ちょっ、まっ!」
仙太の制止の声も聞かずクヲンは、その翼でドブ川に浮いているトンガリハットの真上に飛ぶと、強烈な悪臭が漂うそれを人差し指と親指で挟んでつまみ上げて、元の位置に戻る。
終始、ギャラリーの目がクヲンに注目していたが、本人と空兎は全く気にせず、仙太一人だけがハラハラしている。
「わ〜〜くっさ〜」
「同じく……」
空兎とクヲンがトンガリハットから漂う悪臭に耐えきれず、鼻を摘まむ。だが、仙太はそんな悪臭など気になってる暇がないくらい焦っていた。
「クヲン! 迂濶だって!」
「んぁ? あぁ、にゃに喚いてんにょ、せっち?(んぁ? あぁ、なに喚いてんの、せっち?)」
「あ、そにょ羽根にょことひゃない?(あ、その羽根のことじゃない?)」
「あ、ひょうか! はぁりぃはぁりぃ(あ、そうか! わりぃわりぃ)」
空兎とクヲンは、鼻を摘まんでいるために、上手く言葉が発音できていないようだが、どうやら通じ合っているようだ。クヲンは、自らの天使の翼を消した。
仙太がその指の指し示す方向を見ると、何か黒いモノが汚水に浮いているのが確認できた。
「あれは………」
仙太は目を凝らす。汚水を吸ったことで特徴的な形は失われつつあるが、大きな縁を持ち、山のような形をした帽子。
魔法使いが使うようなトンガリハットだ。
「あれって、セレビアさんのかな!?」
興奮した空兎の表情がパァッと明るくなる。今は鞄のマスコットになっているキィも嬉しそうだ。
「確かめてみる必要があるな」
「でも、取りにいくわけにも───」
仙太が全てを言い終わる前に、クヲンの背に白い、白鳥のような翼が生える。仙太の血の気がサーッと引いた。
「ちょっ、まっ!」
仙太の制止の声も聞かずクヲンは、その翼でドブ川に浮いているトンガリハットの真上に飛ぶと、強烈な悪臭が漂うそれを人差し指と親指で挟んでつまみ上げて、元の位置に戻る。
終始、ギャラリーの目がクヲンに注目していたが、本人と空兎は全く気にせず、仙太一人だけがハラハラしている。
「わ〜〜くっさ〜」
「同じく……」
空兎とクヲンがトンガリハットから漂う悪臭に耐えきれず、鼻を摘まむ。だが、仙太はそんな悪臭など気になってる暇がないくらい焦っていた。
「クヲン! 迂濶だって!」
「んぁ? あぁ、にゃに喚いてんにょ、せっち?(んぁ? あぁ、なに喚いてんの、せっち?)」
「あ、そにょ羽根にょことひゃない?(あ、その羽根のことじゃない?)」
「あ、ひょうか! はぁりぃはぁりぃ(あ、そうか! わりぃわりぃ)」
空兎とクヲンは、鼻を摘まんでいるために、上手く言葉が発音できていないようだが、どうやら通じ合っているようだ。クヲンは、自らの天使の翼を消した。