青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「そろそろ降参するか?」

「ま、まだですよぉ!」

 腕の痺れをやせ我慢して強がるマリィは、すぐにクヲンに接近し、槍を一突きする。反射的に首を傾けたクヲンだが、ビッと銀髪が数ミリほど弾け飛んだ。

「あっぶね!」

 避けてなかったら顔に直撃していただろう。クヲンは戦慄した。そしてマリィも同じだったようで、笑顔のまま表情が固まっている。

「あ……」

「「あ」……って、なんだよ!?」

 お返しとばかりに、クヲンは大鎌を横薙ぎに大振りする。脱兎の如くマリィは翼を羽ばたかせてそれを後方に避けた。

「あはは、ついうっかりです」

 マリィのその気まずそうな笑いが、クヲンには本当の悪魔の笑いに見えた。

「ったくよぉ、このド天然悪魔が!」

「あーーっ、それ暴言です! 私は天然じゃありませんよ!」

「天然は皆、そう言うんだよ!」

「それは偏見です!」

 再びぶつかり合う刃。


 その瞬間、大気が震えた。


 武器の向こうに見える互いの顔。

 戦いとは思えない、楽しげな笑顔がそこにあった。

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