青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「はぁ~~~、」

 ガクッと腰が砕けていくクヲン。その様子にマリィは小首を傾げて眉間にしわを寄せる。

「あの、クヲンさん?」

「やめだ、やめ! こんなバトルに何の意味があるんだよ!」

「時間稼ぎです!」

 キッパリとマリィが言い放つ。しかも親指を下に向けて。

「………お前、それは天然か? わざとか?」

 前者であって欲しいことを切に願いながらクヲンは立ち上がり、先ほど放った大鎌を拾い上げると、マリィに背を向ける。

「どこへ行くんですかぁ?」

「空兎を追いかけるに決まってんだろ?……お前はそこで寝てな」

「だからぁ、嫌ですって!」

 マリィが槍を杖代わりにして立ち上がる。それを何となくクヲンは雰囲気で感じていると、苛立ってマリィへ振り返る。

「なんでそこまで頑張る!? お前と空兎は出会って昨日今日の仲だろう!? それとも仙太のためか!?」

「……いえ、しいて言えばクヲンさんのためです」

「え?」

 マリィの意外な答えに、クヲンは言葉を詰まらせた。

「だって、今のクヲンさん、なんか苦しそうですから。……笑っててもどこか寂しそうだから助けてあげたいんです。私の恩人ですから」

「お、恩人って……」

 否定しようとしたクヲンだったが、過去、彼女が行き倒れていたのを介抱したのをふと思い出した。
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