青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「……似合わねぇよ。お前には………」

 息が詰まりそうになり、クヲンは苦笑いをしながら胸元のボタンを外した。冷や汗をかいている。

緊張しながら大鎌を強く握り締め、いつでも大振りできるよう、腰だめに構えた。

「力づく、って言ったじゃないですか……」

 杖代わりにしていた槍を地面から離し、突きを繰り出す構えをとる。

「本気、だな」

「もちろんです」

 優しく、冷たい視線がクヲンを射抜き、それが本能的に畏怖を覚える。

少しでも気を抜けばそのまま腰砕けになって動けなくなりそうだ。

 これが本当の悪魔の姿。

 マリィの本性。

「じゃあ、いくぜ……!」

 クヲンの声を合図に、二人は同時に大地を蹴った。


 互いの間合いがゼロになるまで、一秒と掛からない。


 二つの武器が交錯する!


 マリィの槍は、クヲンの大鎌よりも早く、クヲンの胸元を確実に捉えていた。

 だが、その矛先は届くことはなかった。

 ガクッとマリィが前のめりに倒れる。

 クヲンは倒れるマリィを片腕で受け止めた。接近する様子からこうなることは予想できていた。

「無茶しやがって……」

 マリィを受け止めた衝撃からか、クヲンの胸元の襟から十字架のペンダントが零れて、それがマリィの頬に当たっていた。

 気を失ったマリィの頬が、彼女らしく緩むのを見て、クヲンはようやく安堵する。
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