青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
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 息を殺し、森の茂みに身を潜める空兎と仙太。

 その目と鼻の先を黒服の男二人が通り過ぎていく。

 彼らの手に持っている拳銃が仙太の緊張感を高める。自分の心臓の音で気づかれるのではないかと、ついハラハラしてしまう。

 やがて、黒服の男達が通り過ぎ、見えなくなるとようやく仙太は安堵した。

 深く息を吐く。

「はぁ~~」

 冷や汗がびっしょりだ。元より二度も湖に落ちたため全身がびしょ濡れなので、今さらなのだが、それでも味わいたくはない緊張感だ。

「んもぅ、これじゃ鬼ごっこじゃなくて、かくれんぼじゃん!」

 隣ではまるで緊張感を感じていない空兎が頬を膨らませている。

「仕方ないじゃないか。相手は武器を持ってるんだからさ」

 隠れようと言ったのは仙太で、強引に茂みに空兎を連れ込んだのも仙太だ。隠れた後もモゴモゴと騒ぐ空兎の口を塞ぐのは、かなり神経をすり減らした。

「むぅ~、どうせならズバーンとカッコよく勝ちたいじゃない?」

「いやいや……ていうか、それって自殺行為だよ。空兎、ヤケになってないよね?」

「……そんなわけないじゃない」

 そう言いながら空兎は立ち上がった。珍しく真剣な表情だ。

「ジョーさんやセレビアさん、マリィだって頑張ってるんだよ……ヤケになるわけないじゃん! それに、絶対勝つ! アタシは隊長だよ!」

 と言って自分の胸を思いっきり叩く。

 ………しかし、それでゲホゲホとむせてしまった。

(わざとか?)

 空兎の行動に脱力する隣の仙太だった。
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