青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
§


 腹部から流れる血と共に、セレビアの意識がどんどんと薄れていく。

 もはや視界がぼやけて一メートル先も見えない。

 足は崩れ、地に伏せってからすでに数分は経過している。

 今は、呼吸するだけで精一杯だった。

「自己…治癒力……を…高…――める……くらいの力……残しておくべき………だっ、たわね」

 咳を一つすると、口から血が零れて草むらを赤く染める。

 また少し意識が遠のいていく。


 “死”


 その一文字が頭を過ぎる度、セレビアの目から大粒の涙が零れ落ちた。

(ごめんなさい……)

 瞼に浮かぶ師に、そして空兎や仙太に向けて声のない唇を動かす。

 ゆっくりとその目が閉じられたその時、黒服たちが彼女を取り囲む。

「セレビア=J=ダルクを発見しました。重傷を負っています……はっ、すぐに運びます」

 トランシーバーで交信するその男の声が、セレビアには幻聴のように聞こえた。


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