青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「もしも、って時は、アタシ、クヲンくんでも許さないからね……」
本気だという雰囲気が空兎の全身から伝わっている。クヲンは微笑んで「そういうことか」と心の中で呟いて質問に答える。
「安心しろよ、無事だ。今は呑気にヨダレでも垂らして眠っている」
あとでマリィ本人が聞いたら色々と文句言われそうだが、容易にそんな姿が空兎や仙太にも想像がついた。
「よかったぁ……」
空兎の目尻が下がり、安堵の笑みを浮かべる。仙太もその笑みに倣った。
「じゃ、今度は俺。……一応、訊くけど、気持ちはまだ変わらないわけ?」
暗に「降伏」を勧告するクヲン。空兎は不敵な笑みで、
「とーぜん!」
と、返した。
仙太が苦笑いをし、クヲンは「やっぱりな」と肩をすくめる。クヲンとしては彼女らしい答えに少し嬉しくもあり、そして厄介な気分でもあると複雑な心境だ。
(覚悟……決めるか)
自分を変える覚悟を……クヲンは大鎌を握る手に力を込めた。
「そんじゃ、いくぜ?」
不敵に空兎に宣戦布告する。
「オッケー!」
対して空兎もくじいていない足のつま先で地面をトントンと叩きながら気合を漲らせる。その目は輝きに満ちていた。
その瞬間―――
二人の間に漂う空気に緊張感が稲妻のように迸る。
それはまさに二人が本気であるということを現していた。
本気だという雰囲気が空兎の全身から伝わっている。クヲンは微笑んで「そういうことか」と心の中で呟いて質問に答える。
「安心しろよ、無事だ。今は呑気にヨダレでも垂らして眠っている」
あとでマリィ本人が聞いたら色々と文句言われそうだが、容易にそんな姿が空兎や仙太にも想像がついた。
「よかったぁ……」
空兎の目尻が下がり、安堵の笑みを浮かべる。仙太もその笑みに倣った。
「じゃ、今度は俺。……一応、訊くけど、気持ちはまだ変わらないわけ?」
暗に「降伏」を勧告するクヲン。空兎は不敵な笑みで、
「とーぜん!」
と、返した。
仙太が苦笑いをし、クヲンは「やっぱりな」と肩をすくめる。クヲンとしては彼女らしい答えに少し嬉しくもあり、そして厄介な気分でもあると複雑な心境だ。
(覚悟……決めるか)
自分を変える覚悟を……クヲンは大鎌を握る手に力を込めた。
「そんじゃ、いくぜ?」
不敵に空兎に宣戦布告する。
「オッケー!」
対して空兎もくじいていない足のつま先で地面をトントンと叩きながら気合を漲らせる。その目は輝きに満ちていた。
その瞬間―――
二人の間に漂う空気に緊張感が稲妻のように迸る。
それはまさに二人が本気であるということを現していた。