青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
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(懐かしい夢を見たもんだ)
いつの間に俺は眠っていたんだろうというという疑問を持ちながら、灰山はパイプ椅子の背もたれに体重を預けた。
生意気な白矢クヲンの指図を受けるのは気に入らなかったが、直後、携帯通信機に入ってきたボスからの帰還命令には従わざるを得なかった。
理由は、今ここのテントに入ったとき理解した。
捕えた緋上ジョーとマリィ。灰山は、ルミネからその二人の監視を命じられたのだが、二人とも後ろで手錠をかけられた状態。しかも、ジョーは猿ぐつわをはめられており、マリィは幸せそうに眠っている。
抵抗される素振りもないため、特に気を払う必要もなかった。
だから、ついウトウトと眠ってしまったのだ。
この隙に逃げられたかと思ったが、それは灰山の杞憂だった。
二人とも入った状態からなんら変わっていない。
安心すべき所なのだが、少し拍子抜けだ。
緋上ジョーが抵抗しないのは、誰かを庇っているためだろうか。どちらにせよ、甘いことだと灰山は思う。
(自分がどうなるか、分かってんのか? こいつ)
恐らく組織は天羽空兎が降伏し、この“ハイパー鬼ごっこ”に勝利したところで、緋上ジョーを解放したりはしないだろう。
彼は“神杯”捜索において障害になる可能性が高い。
このまま永久に拘束するか、或いは始末するか。
どちらにせよ、無事ではすまない。
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(懐かしい夢を見たもんだ)
いつの間に俺は眠っていたんだろうというという疑問を持ちながら、灰山はパイプ椅子の背もたれに体重を預けた。
生意気な白矢クヲンの指図を受けるのは気に入らなかったが、直後、携帯通信機に入ってきたボスからの帰還命令には従わざるを得なかった。
理由は、今ここのテントに入ったとき理解した。
捕えた緋上ジョーとマリィ。灰山は、ルミネからその二人の監視を命じられたのだが、二人とも後ろで手錠をかけられた状態。しかも、ジョーは猿ぐつわをはめられており、マリィは幸せそうに眠っている。
抵抗される素振りもないため、特に気を払う必要もなかった。
だから、ついウトウトと眠ってしまったのだ。
この隙に逃げられたかと思ったが、それは灰山の杞憂だった。
二人とも入った状態からなんら変わっていない。
安心すべき所なのだが、少し拍子抜けだ。
緋上ジョーが抵抗しないのは、誰かを庇っているためだろうか。どちらにせよ、甘いことだと灰山は思う。
(自分がどうなるか、分かってんのか? こいつ)
恐らく組織は天羽空兎が降伏し、この“ハイパー鬼ごっこ”に勝利したところで、緋上ジョーを解放したりはしないだろう。
彼は“神杯”捜索において障害になる可能性が高い。
このまま永久に拘束するか、或いは始末するか。
どちらにせよ、無事ではすまない。