青空、ハレの日☆奇跡の条件(加筆修正中)
「裏切り者の始末は、これで完了だな」
爆発によって炎上したテントを確認した二人の黒服たちが木の陰から姿を現す。一人は爆弾の爆破スイッチを手にしていた。
「それでボスはどちらへ?」
「さぁな。俺たちにこの場を預けてどこかへ行ってしまわれた。護衛は必要ないそうだ」
「何を考えてんだか……」
スイッチを持っていない黒服の男が肩をすくめた。
そんな会話を繰り広げながら、燃え盛るテントを眺めていると、ふとそこから声が聞こえてきた。
「なるほど、今、アイツは一人か……そいつは丁度いいぜ!」
途端に黒服の男二人に緊張感が走る。懐から拳銃を取り出そうと手を入れたその瞬間、テントの天井から黒い風が昇った。
出入り口から来ると思っていた彼らはそれに虚をつかれて、反応が遅れてしまう。
黒い風―――クヲンは、悠然とその場で浮遊し、夕焼けに照らされた白銀の刃を二人に見せつけた。
まるで、それが己の怒りであるかのように。
サングラスの中で、二人の黒服たちの目が恐怖に怯える。
「今のはちょっとヤバかったぜ?」
鋭い眼光を放つと同時にクヲンが再び風となる。
森に悲鳴が響いた。
爆発によって炎上したテントを確認した二人の黒服たちが木の陰から姿を現す。一人は爆弾の爆破スイッチを手にしていた。
「それでボスはどちらへ?」
「さぁな。俺たちにこの場を預けてどこかへ行ってしまわれた。護衛は必要ないそうだ」
「何を考えてんだか……」
スイッチを持っていない黒服の男が肩をすくめた。
そんな会話を繰り広げながら、燃え盛るテントを眺めていると、ふとそこから声が聞こえてきた。
「なるほど、今、アイツは一人か……そいつは丁度いいぜ!」
途端に黒服の男二人に緊張感が走る。懐から拳銃を取り出そうと手を入れたその瞬間、テントの天井から黒い風が昇った。
出入り口から来ると思っていた彼らはそれに虚をつかれて、反応が遅れてしまう。
黒い風―――クヲンは、悠然とその場で浮遊し、夕焼けに照らされた白銀の刃を二人に見せつけた。
まるで、それが己の怒りであるかのように。
サングラスの中で、二人の黒服たちの目が恐怖に怯える。
「今のはちょっとヤバかったぜ?」
鋭い眼光を放つと同時にクヲンが再び風となる。
森に悲鳴が響いた。