舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「ちょ、何これ…」


「プレゼント」


「また…」


「だから、俺がしたいからするんだって。文句ないだろ?」


隣でそんなことを言っちゃう怜音に呆れていたら、いつもキッチンの方で聞いているシャンパンコールが始まる。


マイクを持ったスタッフがコールをあおって、いつの間にか私の手にはドンペリが握られていた。


「奈々さーん、どうぞ!!」


「え?え?」


ボトルを持ったままきょろきょろしていると、怜音が私の手を取って立たせ、私を台の上にあがらせる。


そして「どうぞ」と言ってボトルを渡してきた。


え!


これに注ぐの?!


シャンパングラスが綺麗に重ねられたところへ、恐る恐るシャンパンを注いでいく。


私がシャンパンを注ぐと、一層スタッフの煽りと音楽が大きくなって、本当に夢の中にいるんじゃないかと思うくらいだった。


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