舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「そういえば、売り上げとか、指名数とかって、怜音さんはランキングに入らないんですか?」


「まあ、代表が入ったら、そりゃ1番なのは確実ですから。接客にもときどき入りますけど、ほとんど今は経営のほうに回ってるんで」


「そうなんだ…」


カクテルをくるくるとかき回して、カウンターに置き、また新しいカクテルを作りだした。


「あ、そうだ。これは知ってますか?」


「何ですか?」


「怜音さんが、2年前のホストグランプリで日本一になったこと」


「え!そんなのあるんですか?」


「はい。だから、あの人はホスト業界では有名な人なんですよ。テレビにもときどき出てるし」


「へえ。改めて、すごい人なんですね」


だから、この街を歩くと誰もが振り返るし、いろんな人が声をかけてくるんだ。


あのルックスで見られてるのかとも思ってたけど、声掛けられるのはそういう理由があったんだ。


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