舞姫〜貧乏バレリーナのシンデレラストーリー〜
「厨房さん、大丈夫ですかー?」


涼介がキッチンに顔を出して、様子を見に来た。



裏方リーダーの涼介は、ときどきこうしてキッチンにやってきて、手が足りているかなどを確認しにくる。


そして、手が足りないときは自ら手伝ってくれるのだ。



「じゃあ、戻りますねー。保っちゃんよろしく!」


「はい」


保っちゃんの返事はいつも硬派。


そういえば保っちゃんっていくつなんだろう。


考えたら怜音の年齢も、涼介の年齢も知らない。怜音とか年齢不詳だし。


「奈々さん、フルーツ盛りお願いします!」


「あ、はぁい!」


ホールスタッフから声をかけられ、私はまたフルーツを切った。


前のバイト辞めてからの方が、上達してるかもしれない…


黙々と働いていたら閉店の時間も迫っていて、ラストオーダーの時間がやってきた。


ラストオーダーで頼むものは大体ドリンクなので、ドリンク担当の人に任せて、私は洗い物をしていた。


怜音が送ってくれるって言っていたけど、いいのかなぁ。


アフター?とか、ないのかな。


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