かさの向こうに縁あり
その声は明らかに私に向けられたもので。
しかも、明らかに聞き覚えのある声で。
……まさか。
立ち止まって、声のした方に視線を向ける。
本当にまさか、だ。
そこには、巡察をしているはずの平助がいた。
茶屋の前に置かれた長椅子に座り、三色団子を食べている。
咄嗟の出来事だからか、彼は慌てて団子を持ったまま立ち上がった。
「やっぱり妃依ちゃんだ!荷物、取ってきたんだね」
「そう」と言うように小さく頷く。
すると、平助は私をさっきまで自分が座っていた場所の隣に座るように促した。
おいで、と手招きされて。
「おきぬちゃん、団子一つ!」
「はい、ただいま」
茶屋の看板娘らしい「おきぬちゃん」という可愛らしい女性に、平助はそう注文する。
私は会釈をして感謝の気持ちを伝える。
彼は「いいのいいの」と手を振った。
しばらくしてから、お茶と三色団子が運ばれてきた。
それまで平助は黙っていた。
しかも、明らかに聞き覚えのある声で。
……まさか。
立ち止まって、声のした方に視線を向ける。
本当にまさか、だ。
そこには、巡察をしているはずの平助がいた。
茶屋の前に置かれた長椅子に座り、三色団子を食べている。
咄嗟の出来事だからか、彼は慌てて団子を持ったまま立ち上がった。
「やっぱり妃依ちゃんだ!荷物、取ってきたんだね」
「そう」と言うように小さく頷く。
すると、平助は私をさっきまで自分が座っていた場所の隣に座るように促した。
おいで、と手招きされて。
「おきぬちゃん、団子一つ!」
「はい、ただいま」
茶屋の看板娘らしい「おきぬちゃん」という可愛らしい女性に、平助はそう注文する。
私は会釈をして感謝の気持ちを伝える。
彼は「いいのいいの」と手を振った。
しばらくしてから、お茶と三色団子が運ばれてきた。
それまで平助は黙っていた。